ビルゲイツの面接試験−ジャンケン編を考える(続き)

昨日の日記(id:giuseppe:20070328#1175102202)に、「Life is beautiful‐ビルゲイツの面接試験−ジャンケン編」で出されていた問題について書きました。

つまり、グーパーグーパー…って繰り返し出して「交互に500円ずつ獲得していきましょう!」という意思をアピールすべき。相手がこれを悟って乗ってきてくれれば万事OK。

ここで「グーパー」に対して「パーチョキ」を合わせられたとしたら、それは相手が少し浅はかということ。この場合にはチョキを出し続けて「グーパー繰り返すのがお互いにとってWinWinなんだよ」ということを悟ってもらう。

自分の「グーパー」に相手が「パーグー」で合わせてきてくれると結局考えたわけですが、さすがに上の説明だけだと楽観的過ぎると思われそうなので補足。


自分「グーパー」相手「パーグー」の繰り返しに持っていくまでの、心理的ネゴシエーションの過程を説明してみます。

まずジャンケンが始まって「グーパー」を繰り返し出していれば相手はすぐにでも
(こいつグーパー繰り返し出してるだけじゃん)
と気づくのできっとパーチョキを合わせて賞金を稼ごうとしてくるでしょう。それを確認したらこちらはグーパーの繰り返しを止めて、今度はチョキを何度か出し続けます。チョキを出し続けられるとこのゲームは不毛に終わってしまうので相手はがっかりするでしょうが、しばらくしたらまたグーパー繰り返しを再開します。相手は、
(グーパー繰り返しに戻った!)
と気づいてまたパーチョキを合わせてくるかもしれませんが、そしたらまたチョキ連続に切り替えます。いずれ相手は
(こいつはグーパー繰り返し→チョキ連続→グーパー繰り返し→チョキ連続…ってゆう戦法なのかな)
ということに気づきます。何回もしないうちにさらに次の事実に気づくでしょう。
(こいつはグーパーのパーに対してチョキ出した途端に、チョキ連続に切り替わるらしい)
そしたら相手の思考が次の結論に到達するのもそう遠くはないはず。
(チョキを出さなければ相手はグーパー繰り返しを続けてくれるはず。そしたらチョキの200円は獲得できなくなるけど、パーの500円が2回に1回必ず獲得できるからその方が得なんじゃない?)
結局これは次のような思いに変わるでしょう。
(分かった!グーパーならお互い儲かるんだ!)